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小芝居劇場「ふたりのロッテ 9-3」

2012年12月05日 00:30

<焦げた豚のあばら肉と、割れた食器>

ルイーゼは、ミュンヘンの郵便局の窓口に立っています
局留め郵便物係りの役人は、気の毒がって言います

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お役人は、努めて冗談を言おうとします

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「どうかそうして下さい」と、彼は微笑みながら答えます

ケルナー夫人は、家に帰ります
燃えるような好奇心と、冷たい不安が彼女の胸の中で戦っているので、殆ど呼吸を奪われそうです
子どもは、台所で熱心に立ち働いています

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お母さんは、いかにもさりげなく言います

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そこで子どもは驚いて、言葉を切り、唇を噛みます・・・!

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お母さんは、壁にもたれて血の気を失っています!
子どもは戸棚から食器を出します
お皿が、地震の時のようにカタカタと音を立てます

その時、お母さんが、やっとの思いで口を開きます

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お皿は、床の上で粉みじんになっています
ルイーゼが割ってしまったのです!
彼女の目はおびえて、大きく開かれています
お母さんは、優しく名前を繰り返し、腕を大きく広げます

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子どもは、溺れかかった人のように、お母さんの首にすがり、激しくすすり泣きます
お母さんは、震える手でルイーゼをさすっています
ガス台の上では、あばら肉が煮詰まって焦げ付いた匂いがします
お湯が、お鍋から火の上にこぼれます

お母さんと小さい少女はそんな事に、一向に気が付きません
ふたりは、よく言われるところの「めったにない状態」にあるのです
つまり、この世の人でもなくなっているのです

つづく・・・
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